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モジュール 3。

この後、初音ミク -Project DIVA- extendのモジュールについてつらつら語ったり書いたりいたします。
ネタバレ……といえるものになるかどうかは謎ですが、続きに仕舞い込んでおきますので、そういったものが苦手な方はご注意くださいませ。






五回を超えたらカテゴリに「モジュ語り」でも作ろうかなあと考え始めております。えへ。
もしくは物語れるようになったら、ですかね。

さて今回は、「クラシック」と「怪盗ブラックテール」の組み合わせです。
頑なっぽいクラシックさんとしなやかそうなブラックテールさん。「クラシックテール」と呼ぶのも好きだったりして。
なんだか考え始めると壮大な設定が……って前にも同じこと書いてたろお前。
物語る体力を思い出したいところです。

ということで私的クラシックテールですが、よろしければどうぞ!




*******

『ぬすまれて』

 カーテンを揺らして吹き込む夜の風に私は振り返る。薄暗い私室にかすかな月の光が差し込み、窓を背にするしなやかなシルエットを映し出していた。私は反射的に眉根を寄せる。
 シルエットだけでも分かる。メリハリのある肢体を魅せつけるような露出の高い衣装に身を包み、猫のような耳と尻尾を備えた女性だ。
「また来たか」
「こんばんは、坊や」
 耳に溶け込む声でからかうように。あまりまじまじ見ていて魅せられたと思われるのも癪なので視線を逸らす。
 月が高く昇る頃、この女性は私の部屋に何故か忍んでくる。頻度はおおよそ三日に一度。
「こんな夜中なのに相変わらずその黒コート姿なのね?」
 彼女が来そうな時には、自分の気を引き締めるためにも、黒のゴシック調のコートを身に纏うようにしているのだ。
「貴様には関係ない」
「眠るには向かない姿だもの、待ってくれてるみたいだわ」
 戯言に付き合っていたらペースを持っていかれる。笑い含みの言葉を無視して問いかけを投げた。
「大体深夜に何の用だ、泥棒猫」
「あらご挨拶ね、察しはついてるんじゃないの?」
「貴様の考えなど私が知るか」
「まったくつれないったら」
 目を逸らしていたから気付くのが遅れた。声が近い、と察した瞬間には私の首元に彼女の手が伸びていた。咄嗟に払って距離をとる。
「貴様……っ」
「残念、もう少しだったのに」
 流石に痛かったのか払われた手を振っているのが分かる。それでも人を食ったような笑みを浮かべているのだろう。
「別に良いでしょう? 減るものじゃなし」
「何の目的があって……!」
「何が欲しいか分かってくれて嬉しいわ」
 かっと顔が熱くなったのが分かった。部屋の明かりをつけていないことに感謝する。
「こんな深夜に、女が一人で男の部屋を訪ねて来てあげてるのよ、そのくらい察してくれれば良いじゃないの」
「貴様に何ひとつくれてなどやるものか!」
「それにしては警備も甘いわね。ここまですんなり来れるようじゃまだまだよ」
「余計なお世話だ!」
「だって私以外に盗まれちゃったら困るもの」
 拗ねたような言い分に思わず言葉に詰まる。私の気配を察したのか、彼女の抑えた笑い声が響き始めた。
「欲しいものは手に入れてきたし、手に入れてみせるわ。覚悟しててね」
「ほざくな!」
「私の忍び込む隙間を空けていてくれる限り、私は諦めないわよ」
 じゃあ、今日はこれで。言うだけ言って窓からするりと身を躍らせた彼女の影を、私はただ見送るしか出来なかった。

 彼女の言うとおりだ。
 本当に嫌ならば密室にでも篭ればいいのだ。もしくは来る時間に私の部屋から出ていれば良い。
 それでも何故かそうする気になれない私を見抜かれている。
「くそ……」
 あの、泥棒猫。
 あんな奴に既に「盗まれている」だなんて誰が言うか。
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[ 2012/05/23 00:23 ] ボカロ小話 | TB(0) | CM(0)

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