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安定しないなあ。

……あ、安定しないのは、私の中のカイトとメイコの性格、というかキャラクターのお話ですw

ピアプロに置かせていただいている紫苑さんとこのカイトとメイコはもう固定されていますが。
私のところにいるKAITOとMEIKO(に勝手に付与してにまにましている)キャラはまたちょっと違いますし。
この間書いたお話も違うカイトとメイコだし……。

何をもってふたりと認識しているのかな、と、たまに考えてみたりもしますが。
これからも多分、いろいろなふたりを書いてしまうのだろうなあ、と思います。



突然なんでこんなことを、と言いますと。
ツイッターで出会ったキスお題ったーから発展したカイトとメイコのお話を置いておこうと思ったからです。

ちなみに書いたお題はコチラ⇒シチュ:ベッドの上、表情:「お任せ」、ポイント:「キスマーク」、「自分からしようと思ったら奪われた」です。

ちょっとほの暗い雰囲気の中でふたりがかなりいちゃいちゃしてます。あまりのいちゃいちゃっぷりにとりあえずブログの奥のほうへ押し込んでしまいました……w 更新したのは2010.08.15……と自分用にメモメモ。
苦手な方は続きを開かれないようお願い申し上げます。




*******

 歌うために生まれた僕らは、言えない言葉をたくさん抱えている。



 今日もまたハードな収録を終えて。お風呂から上がって、パジャマを着て、自分の部屋に戻る。
「おかえりカイトっ」
 ……何故だか僕の部屋の中で待っていたメイコさんが、何処か苛立った声で出迎えてくれた。
「あ、の、メイコさん?」
 パジャマ姿で僕のベッドの中心部に座り込んで、僕の布団抱き締めて、上目遣いで見てくるその姿はなんなの。
 突っ込む前にじとっと睨みすえられて言葉を止める。
「ど、どしたの、本当」
「湯上がりが良いって聞いたから待ってたのっ」
「はい?」
 さっぱり意味が分からない。小首をかしげてしまう僕に、メイコさんが頬を膨らませてみせた。
「な、なにか、あった?」
 今度は返答がない。目線は僕を捕らえたまま。……なんなんだろう、この状況。
 とりあえず距離を開けてベッドの端に座ると、むぅ、と頬のふくらみが酷くなる。
「えと、……メイコさん?」
 呼びかけると、布団を抱えたままにじにじと寄って来る。なにこのかわいい生き物。
 なんとなくベッドに深く腰かけ直す。近付いてきたメイコさんが、布団を離して、僕の左隣に腰かけた。こてん、と肩に頭がもたれてくる。
「どうしたのー……」
 疲れてるんだろうか。そういえばさっき、ほっぺた赤かったような。右手を伸ばしてメイコさんの頬に触れる。
「……熱でもあるの?」
「違うもん……」
「でも、ほっぺた熱いよ?」
「それはー……」
 歯切れが悪くて意味が伝わってこない。……ああ、また何か、言えないことでも抱えているのかな。
「め、い、こ、さんっ」
 憶測はいくらでも立てられるけれど、やはり言葉が欲しくて、頬に当てていた右手のひらであごを支えて僕のほうを向かせる。視界に飛び込んでくるのは、潤んだ涙目、赤らんだ顔、拗ねたように突き出されたくちびる。……って、いやいやまさか。ベッドの上で待ってたからってそんなこと……。
 思わず走った邪な考えを首を振って追い払う。改めて問いただそうとメイコさんに目線を合わせて、……絶句した。
 潤んだ瞳が、伏せられている。
「めーこ、さん……?」
 少しだけ顎が上がっていて、白い首筋と華奢な鎖骨が強調されて見える。いやちょっとばかり持ち上げたのは僕だけど、でも、これって、いわゆるひとつの。
 ベッドに左手をついて、更に身をひねって、ためらいながらも顔を寄せる。触れたままだからメイコさんにも伝わっているはず。その証拠に、膝の上で両手を握り締めているメイコさんの肩が少しだけ縮こまっている。それでも振り払われない。
「メイコ、さん、……良いの?」
 思わず問いかけると、メイコさんが目を閉じる力を強めたのが分かった。それと同時に支えていたあごが突き出される。頬の赤みも更に増した。
 おそるおそる、右手の親指でくちびるをなぞる。触れても良い、ってことだよね? 僕の勘違いじゃないよね? 数多の人を魅了する歌声を放つそのくちびるの柔らかさに魅せられていると。
 まるで、僕の指を受け入れるように、おずおずとくちびるがほどけた。
 理性が切れる瞬間ってこういうことだろうか。
 気がついた時には、親指の代わりに、僕のくちびるを受け止めてもらっていた。軽く一度、もう一度、更にもう一度。触れては離れてを繰り返す。ふ、とメイコさんの表情が緩んで、膝の上で握り締められていた両腕が、僕の首に回されてきた。
 くちびるをかすかに触れ合わせたままで、小さくささやく。
「……良いなら、おいで」
 ぎゅ、とメイコさんの腕の力が強くなる。立ち上がって僕に向き合おうとするのに合わせて、僕は左手をベッドからメイコさんの腰へ。支えを失って倒れるままにベッドに横になる。メイコさんはそんな僕に覆い被さるように上に倒れ込んできた。
「ありがと」
 受け入れてくれて。僕と触れ合おうとしてくれて。本当に嬉しいから。
 お礼にもう一度、と思ってくちびるを寄せると、今度はメイコさんのほうから近付いてくれた。小さな軽いくちづけ。ふわりと広がる幸せ。
 でも、良く見てみれば、その顔がどこか泣き出しそうに歪んでいる。それに気付いた僕の顔も歪んでしまった。
「……やりすぎ、た?」
 ふるふる、とメイコさんが首を横に振る。顔は赤いまま。僕に更に体重を預けて、肩口に顔を埋めて。
「ごめんね」
 小さな謝罪の意味を問いただす前に、首筋に軽く痛みが走った。流石に強張る僕の身体をなだめるように、今度は同じ箇所をくちびると舌が優しく包む。痺れが背筋を滑っていく。メイコさんの後頭部に手を回して、細くて柔らかい髪をくしゃりとつかんだ。それでもメイコさんは離れない。
「……っは、っ」
 執拗なまでに首筋に吸い付かれ、詰めた息が漏れる。
「め、えこ、さんっ」
 引き剥がすのも勿体無いけれど、どちらかというと僕がメイコさんにしたかったな、なんて明後日の方向に思考を飛ばす。
 僕の首筋に喰らいついてしばし。ようやく満足した様子のメイコさんが首筋から口を離した。僕の胸の上に顔を乗せて、先ほどまで吸い付いていた場所を指でたどっている。
「……痛かった?」
 ぽつりと届いた言葉が予想外で面食らう。
「いや、痛くはないけど……」
「なら、良かった……」
 ぴた、とメイコさんの指が僕の首の一点で止まった。恐らくそこに咲いている紅の華。
「僕よりメイコさんのほうが映えると思うんだよね……」
 本音をこぼしながらメイコさんの髪をすくいとって引き寄せ、軽く咥える。むぅ、と唸り声が聞こえた。メイコさんの白い肌の上に僕がつけた紅の痕が残っている情景を想像する。
 右手を髪からメイコさんの首筋へ。自分の身体との合間、華奢な鎖骨に触れる。びくりと小さく震える身体を抱えたままささやいてみた。
「後で僕も、……つけて良い?」
「……う、ん」
 素直な返答と共に完全に体重が預けられる。鎖骨から首筋をなぞって耳へと指を滑らせる。メイコさんが僕の耳元に顔を寄せた。
「カイト……」
 耳元で僕を呼ぶ声がとろけて甘い。魅惑の声を持つ歌姫の、こんな声を知っているのは、きっと僕だけ。
「ねえ、カイト……」
「どうしたの?」
 見えないけれど、手探りで、柔らかい耳たぶにたどり着く。かすかに漏れた息を聴きながら耳たぶを弄ぶ。
 はくっと、僕の耳が食まれるのが分かった。食まれる直前の、幻みたいにかすかな言葉は聴こえなかったことにして、本格的にメイコさんの耳をくすぐる。
 カイト。耳を咥えたままのメイコさんに呼びかけられる。切実な、祈りを込めた、呼び声。
「……シルシなんかつけなくても、大丈夫だよ」
 僕がつけたいくらいだ。あなたは僕のものだって、頬に、首筋に、腕に、足に。全身至るところに紅を咲かせて。
 許してもらえると思いは膨れ上がるばかり。期待して裏切られる辛さは身に染みているから、ひとつずつ、一歩ずつ、確かめてしまうけれど。
「僕はあなたが一番だから……」
 いっそ本当にあなただけのものになれたら良いのに。
 叶わない望みを吐き出せないでいると、カイト、ともう一度呼ばれた。どうしたの、と小さく尋ね返すと、耳元で吐息混じりの声が訴えてくる。
「……離さないでね」
 耳から離した手を後頭部に回して、僕の上にある華奢な身体を力一杯抱き締める。
「うん……」
「カイトと、……キス、してたいの」
 誘惑のささやきに頭がくらくらする。メイコさんのくちびるが、僕の耳から離れて、顎に触れて、頬に触れて。
 泣きそうな顔で笑っているメイコさんの顔が、僕の眼前に現れた。震えるくちびるがゆっくりと言葉をしぼり出す。
「カイトの息、声、……私にちょうだい」
 そうだね。せめて、今だけは。
 後頭部を強く引き寄せて、今度は深く長く。僕はメイコさんの息と声を奪い取った。



 それでも。
 数多の人に歌を伝えるために生まれた僕らだから。どれだけ痕を残しても。どれだけくちびるを重ねても。どれだけ身体を重ねても。
 あなただけのものにして。
 かすかなメイコさんの願望も、僕の願望も、……叶うことはないと知っている。
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[ 2010/02/14 02:00 ] ボカロ小話 | TB(0) | CM(2)

素敵でした

なんて甘さ爆発な・・・どきどきしました(´д`*)
帰っていきなりめーちゃんがベッドの上にいるなんて!
すぐに察してあげてカイトー!
いや、もうお互い相手だけのものじゃないですか。
支配されてるじゃないですか。
アイドル(?)の立場を心配してあげるのは私には無い発想でした・・・
色々反省しました(何
その禁忌さえ萌えの対象になってしまいますが。
もう私の毛根は萌え禿げましたが
素敵なキス題小説をありがとうございました(´∀`*)
キス題の企画・・・ちゃんとどこかにまとめたいですね。
何か良い案がありましたらお願いします。
[ 2010/08/16 22:17 ] [ 編集 ]

ありがとうございますっ!

>芭村さん
いらっしゃいませっ、コメントありがとうございます!

私にとってふたりは「歌うための存在」「多くの人に歌を伝えるための存在」という根底があるのだなあ、と気付きまして。
だからこそ、たったひとりの相手に、好きとか愛とか恋とか言えない、っていうのもアリかな、と思ったのです。
言葉に出来ない分、メイコさんの行動が非常に大胆になりましたw
カイトの察しが悪いのは……まあ、カイトですからw(何

枷があると萌える、良く分かります!
簡単に手に入らないからこそ求めずにはいられないとか無闇に萌えます! 良いですよね!

萌え禿げ……?! な、え、あ、ありがとうございますっ。でも毛根は大事にしてください!(違
素敵と言っていただけて光栄ですよっ。

キス題企画に関してはまた考えてみますね。
妙案が思いつくかどうかが謎ですけれど(^^;)

これからもこせこせと書き溜めようと思いますw ありがとうございました!
[ 2010/08/17 01:05 ] [ 編集 ]

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